シングルマザーの世帯数は約123.8万世帯。シングルマザーの約80%がなんらかの仕事をしていますが、平均年間収入は約223万円、働いて得る収入は約181万円といわれています。この記事では、シングルマザーが働いているのに収入が低いケースの理由をかんがえていきます。
理由1 - 非正規雇用が多い
シングルマザーの約80.6%が就業していて、そのうち39.4%が正規の職員・従業員、47.4%がパート・アルバイト等の非正規雇用です。これはパートやアルバイトも含まれていて、正規雇用に比べて賃金が低く収入が低くなりがちです。
理由2 - 子育てとの両立
シングルマザーは子育てと仕事を両立させるため、子育てによる時間的制約の問題もあります。フルタイムの仕事や残業が難しい場合が多いです。そのため、時間の融通が利く非正規雇用を選ぶことが多く、結果として収入が低くなります。
理由3 - 就職の難しさ
正規雇用の就職先が限られている、子育て中の女性にとって正社員に転職するハードルが高いという問題もあります。正社員勤務に長いブランクがある場合は、再就職が難しくなったり、復帰するのに自信がなかったりする場合もあります。そのため、仕事範囲の限られたパートやアルバイトを選択することもあります。
私も妊娠をきっかけに会社を退職し、その後正社員で就職したかったのですが、数年のブランクですら、以前のように会社のなかで働けるか自信が持てませんでした。そこで、採用のハードルが低かったコールセンターを見つけて働いていました。数年のブランクでも「私にできるかな?」「ついていけるかな?」と不安になるくらいですから、それ以上のブランクがある人だったら、もっともっと不安になってしまうのではないでしょうか。
まとめ
これらの要因により、シングルマザーは経済的に厳しい状況に置かれることが多く、就労収入が低くなってしまう傾向にあります。ただ、このような要因があったとしても、必ずしも収入が少なくなるわけではありません。
置かれている環境や使える社会的支援、これまでのキャリア、気持ちなどを客観的に把握して、言語化や可視化して整理してみるとよいでしょう。少し先の目標に向かって、「いま」できることをぜひ探してみてくださいね。
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